夏に浅草~吉原周辺を走りましたので、記録として残します。
ランニングしながら観光する、”旅ラン”ってやつですね。
参加者は我々夫婦とその友達。
ワイワイ・ガヤガヤしながら、名物を食べながら、最後は鶏唐とビール。とても楽しかったです。
コースの全容
スタート&ゴールは浅草の雷門
江戸時代の面影がある仲店を通り、吉原へ。そして、超近代建造物のスカイツリーに向かう、古きから新しきを知るコースを計画しました。
雷門から吉原まで
序盤は、浅草雷門~浅草寺~吉原神社~吉原大門まで。
浅草寺に入る前に雷門を通ります。高さ約11メートルの門は、中央に大きな提灯が下がっており、迫力があります。提灯には「雷門」と書かれています。門の左右には、風神・雷神の像が安置されています。また、門をくぐる前には、大きな総銅鐘があり、観光客が写真を撮る姿も見られます。

雷門をくぐると、仲見世通りに出ます。仲見世通りは、浅草寺に向かう参道沿いにあり、約250メートルにわたって続いています。多くのお土産屋さんや飲食店が立ち並び、にぎやかな雰囲気です。仲見世通りには、浅草寺を訪れる観光客だけでなく、地元の人々も訪れています。人形焼の匂いに釣られ、見物しながら食べました。

五重塔を過ぎると、浅草寺の本堂が見えてきます。本堂は、寺の中心に位置し、大きな屋根が特徴的です。中には、観音菩薩のお姿が祀られています。本堂の前には、たくさんの参拝客が並んでいます。
浅草寺のお香を体に浴び、旅ランの無事を祈ります。
そういえば、浅草寺のおみくじは「凶」が出やすいとか、都市伝説があったりなかったり。
さて、上を見上げると花やしきの観覧車が見えてきます。風情のある遊園地をみつつ、小道を北上します。その先には、おにぎりでミシュランの★を獲得した浅草宿六を通ることができます。絶品のおにぎりで腹ごしらえをしてもいいかもしれません。
さて、ここから本日のクライマックス”吉原”に突入します。ドキドキですね。とはいっても、午前中~昼ころであれば、風情こそありますが危険なことはないので、安心してください。(夜ランはやめましょう)
まず、吉原神社にお参りします。
吉原神社は、かつて吉原遊郭にお祀りされていた五つの稲荷神社と遊郭に隣接する吉原弁財天を合祀した神社です。
東京都神社庁
そこから吉原大門へとつづく大人の遊園地を通ります。どことなく異様な雰囲気。晴れているのに、どんより湿った空気を感じ取ることができます。(店舗/スタッフ/通行人はSNSに掲載NG)
鬼滅の刃 遊郭編 で描写されていたような宿屋はないですが、現在も沢山のお店が営業しています。また、鬼滅の刃では花魁道中が描写されていましたが、今はないです。それもで、江戸吉原おいらん道中 というイベントが4月に行われています。
さて、吉原を北に進むと、最後に見えてくるのが吉原大門です。吉原遊廓の入り口にあった門で、現在はレプリカが残っています。周辺には、江戸時代の面影が残る建物や街並みが、、、なくなっていますが、目を閉じると当時の空気を感じることができます。
吉原といえば、日曜劇場「JINー仁ー」で野風(中谷美紀)がいた場所です。ちなみに、花魁は「首から上だけで家一軒」といわれ、大金が注ぎ込まれていました。びっくりです。
花魁は今で言うファッションモデルとか、トップアイドルとか、そういった人気者だったらしいですよ。
最後に、見落としてしまいがちな下向きの木があります。これが有名な「見返り柳」です。たった一本だけが残っています。名残を惜しんで後ろを振り返っていた男たちの寂しげな姿が思い浮かびますね。
ちなみに、吉原大門から見返り柳まで微妙なカーブが続いています。それは、大きな通り(土手通り)から吉原の街並みが見えないように配慮されているからです。そんなところにも遊郭の不思議さを感じ取れるかと思います。
吉原からスカイツリーまで
吉原を出て、土手通りをスカイツリーに向かってラン!と、行きたいところですが、ちょっとまって。すぐそこに見どころがあるんです。
北西に100mほどいくと何か怪しげな銅像が道端にポツンと立っています。
「あしたのジョー像」
「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」と、有名なセリフを覚えている方もいらっしゃるでしょう。もしかしたら、この場所が舞台だったのかもしれませんね。
さて、ここから土手通りをスカイツリーを目指して走ります。
土手通りを南東に進む際、一本北側の小道に入ってみると思わぬ楽しみがあったりします。ここは、スカイリーを見渡せる緑地になっています。かつて山谷堀という水路でした。今では堀の跡形もないほど整地されていますが、ところどころに名残が残っていたりするので、探してみるのも面白いかもしれません。
さて、さらに隅田川の方へ南下すると、山谷堀公園が見えてきます。桜の咲く頃には、遠くのスカイツリーとともに映えスポットです。また、「座猫」といわれる今戸焼人形が鎮座しています。猫の他にも、猿や踊る雀もいますので、小さな観光名所にほっこりしてください。

そして、ようやく隅田川にたどり着きます。せっかくなので、ドラマのロケ地に使われることが多い桜橋を通りながら墨田区にはいっていきましょう。
隅田川沿いの公園を通りながら、日本最大のうんこがビルの上にある・・・いや、アサヒビール本社のビアホール棟を目指します。キンキンに冷えたスーパードライを飲んだ日には、ぶっ飛びますよ。
さて、浅草通りを走るものいいですが、最近できたおしゃれスポット、「東京ミズマチ」を通りながら、スカイツリーを目指しましょう。あー、これが東京だよねー!!って感じることができるカフェやイタメシ屋が軒を連ねています。甘党の私は、「いちや」でいちご大福を買いました。その他にも、シャインマスカット大福なんてのもあるので、ランでつかれた身体に糖分補給してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、ミズマチのファミマにはイートインスポットがあり、ラン休憩にもってこいです。
さて、ミズマチが終わると、ド・ドーーーンとスカイツリーが見えてきます。あまりの大きさに、ビビります。「東京ソラマチ」という、巨大おしゃれショッピングモールがあるので、立ち寄って下町の活気を味わってください。土日はイベントもたくさん開催されてますので、楽しいです。
せっかくなら展望台で旅ランを締めくくるのもありかと思います。東京の街並みが一望でき、特に夜景はロマンチックです。展望台は2つ、高さ350mの「天望デッキ」と、高さ450mの「天望回廊」があります。両方の展望台からの景色は素晴らしいので、時間があれば両方の展望台を訪れることをおすすめします。
浅草寺や吉原のように”江戸の風”がただよう場所から、ミズマチ→ソラマチと”令和の風”に変わるのも面白いところです。
さて、最後は雷門まで戻って、旅ランの終焉です。
休憩所や食事スポット
浅草周辺は下町といわれれおり、商店やコンビニが多く、また自動販売機もたくさんあるため飲み物には困ることはないでしょう。とはいえ、夏場はこまめに水分補給をお勧めします。何せ、コンクリートジャングルの照り返しは半端ないですからね。
お財布は必要ないです。ジャラジャラ小銭も当然不要。スマホ一台あれば、困ることはないです。
また、お腹が痛くなっても、コンビニも公衆トイレも多くあるので、心配無用。公衆トイレはちょっと・・・と思う方には、ショッピングモールがおすすめです。浅草にはまるごとにっぽん、ゴールのスカイツリーにはソラマチがあるので、安心して用をたせます。
注意点
- 事前にルートを確認しよう
今回のランにあたり、前日はルート設定しました。google my mapでポイントとなるスポットを登録しておくのがお勧めです。特に、不慣れな土地では、危険な場所や交通量の多い道路を避け、安全な場所でランニングをするようにしましょう。 - 天候を確認する
天候によっては、ランニングが難しくなる場合があります。例えば、暑い日や湿度が高い日には、熱中症になる可能性があります。また、雨や雪が降っている場合には、路面が滑りやすくなるため、転倒する危険性が高くなります。天候を確認し、適切な装備を準備することが大切です。 - 水分補給を忘れない
ランニング中には、汗をかいて水分を失います。特に東京の夏はヤバいです。長時間のランニングになる場合には、普段以上に水分補給を忘れずに行いましょう。スポーツドリンクや水筒を持参することをおすすめします。 - クッション性のあるランニングシューズ
東京都心の道路は硬いコンクリートで覆われています。そこをランニングをするには、クッション性のある厚底ランニングシューズの着用がお勧めです。厚底シューズを履くことで、足にかかる負荷を軽減し、ランニングの効果を高めることができます。 - 交通ルールを守る
東京の、特に下町では思わぬところから車が出てきます。運転者からしても、思わぬところからランナーがぶっ飛んでくるとは思ってもいないです。そのため、車道を走る場合には、交通ルールを守り安全を確保してください。歩道がある場合には、歩道を使い、歩行者や自転車と衝突しないように注意しましょう。怪我しても、楽しくないですからね。
終わりに
我が家では旅ランが好きです。
新しい景色を楽しみながら心地よい汗をかき、地元の文化に触れながら運動不足解消もできる、健康的で楽しいアクティビティです。
新しい出会いや自然との触れ合いもあり、自分自身を再発見することもできます。
ランニングには自分自身と向き合う時間が必要ですが、旅ランはその時間をより充実したものにしてくれると感じてます。
さて、次はどこを走ろうかな。


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